カナダ環境省がバンクーバーを含むBC州の広範囲に高温警報発令

2023年8月13日に高温警報が出された地域。Image from Environment Canada website
2023年8月13日に高温警報が出された地域。Image from Environment Canada website

 カナダ環境省は、メトロバンクーバーを含むブリティッシュ・コロンビア(BC)州の広範囲を対象に高温警報を8月13日に発令した。

 警報は、バンクーバー島を含むBC州南西部から南部内陸部を含む広範囲となっている。現時点では、この暑さは19日まで続くと予想されている。

 これに伴いBC州政府は13日、暑さ対策への支援を発表。ファースト・ネーションズや地方自治体のクーリングセンター開設費用を支援するという。クーリングセンターなどは各市町村の最新情報にアクセスするよう呼び掛けている。

 バンクーバー市は13日、各コミュニティセンターや図書館をクーリングセンターとして市民に開放していると発表している。

高齢者や疾患のある人など特に注意が必要

 BC州政府は、2021年6月末から7月初旬にかけて起きた「ヒートドーム」時ほど厳しい暑さにはならないと予想されているとしながらも、注意喚起している。

 特に、一人暮らしの高齢者や、精神疾患、薬物使用障害、身体障害、認知障害、呼吸器疾患、心臓疾患、腎臓疾患、糖尿病などの健康状態にある人、妊婦、乳幼児、幼児などが最もリスクが高いという。

 熱中症や熱性疲労の兆候には、大量の発汗、頭痛、筋肉のけいれん、気分が悪い、極度の喉の渇き、濃い尿などがあるとして、このような症状が見られる場合は、涼しい場所に避難、水分補給、休息、水で体を冷やすなど、すぐに体を冷やすようにする必要があると説明した。

 また、緊急事態には、911に連絡する、もしくは、周りに助けを求めるなどして、対応するよう、暑さへの対策を呼び掛けた。

(記事 編集部)

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