BCフェリーは8月31日、同社のフェリーがザトウクジラと接触した可能性があるとの声明を発表した。
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州北西部のプリンス・ルパートからポート・ハーディに向かっていた同社フェリーのノーザン・エクスペディションの前に、ザトウクジラが現れたのは8月29日。クルーはエンジンを止めたが、船体がザトウクジラと接触した疑いがあるという。クジラの容態については分かっていない。
同社はカナダ漁業・海洋省にこの件について報告。さらに対策として、モスレー・ポイント付近でのノーザン・エクスペディションの航行速度を遅くすると述べた。また海洋生物の安全を図るため、地元の先住民にも連絡したとしている。
ノーザン・エクスペディションは7月20日も、ライト海峡を航行中にクジラと接触した可能性がある。この件についても、同社は漁業・海洋省に報告し調査に協力しているという。7月20日から29日の間には、この件を含めプリンス・ルパートとキティマット間の地域で、3度に渡って船とクジラの衝突事故が起きた。
BCフェリーは、漁業・海洋省や研究者と協力し、海洋哺乳類の早期検出のため、AIを備えた水中聴音器や赤外線カメラを導入することも検討していると述べた。
(記事 編集部)
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