メトロバンクーバーの市長が公共交通機関について話し合うMayors Council on Regional Transportation(MCRT)が9月19日に声明を発表、連邦・州政府に対し、210億ドルとなる交通機関拡充プラン「Access for Everyone」への補助を求めた。同プランには、バス便数の倍増、ラピッドバス9路線の新設、スカイトレインの延伸などが含まれる。
背景には公共交通機関の利用率が地域によっては新型コロナウイルス感染拡大以前の水準を超えているという現実がある。MCRTの議長を務めるポートコキットラム市ブラッド・ウエスト市長は「記録的な人口増加と住宅問題が深刻化するなかで、公共交通機関の拡充が遅れれば、コミュニティで早急に必要な住宅建設が市議会にとっても建設業者にとっても困難になる」としている。
トランスリンクによると、地域の公共交通機関の混雑状況は急速に悪化している。サレー市やラングレー市では利用率が新型コロナ以前の120%となっており、なかでもいくつかの路線では、4年間で利用率が2倍以上となっている。トランスリンクは、このままでは2025年までに、ラッシュアワー時のバスの10台のうち4台が「著しく混雑している」状況になると予測、政府からの補助を求めている。
(記事 編集部)
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