ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のTournament Capital Cityカムループ市で、10月6日から4日間にわたり、U13(13歳以下)、U15(15歳以下)、U18(18歳以下)の年齢別野球トーナメント“Turkey Fall Classic”が開催された。
今大会へはBC州だけでなくアルバータ州からも多くのチームが参加。U13の大会はAAと、上級リーグのAAAに分かれ、Asahi Baseball AssociationからはU13選抜「朝日チーム」がAAAにエントリーした。
朝日チームは毎年この時期にカムループスで開催される大会に参加している。カムループスは、戦前のバンクーバー朝日軍元選手で現在101歳の上西ケイさんが住む街でもあり、選手たちは朝日軍と上西さんへの思いを胸に大会に挑んだ。
惜しくも予選敗退も、朝日野球の大切さを確認したトーナメント
大会を終え、朝日U13選抜チームを率いたBen Chow監督は「試合を重ねるたびに選手たちはお互いを信じ、助け合い、コーチや親たちのサポートをより強く感じ、理解したと感じています。一緒に過ごしたこの時間は彼らを大きく成長させてくれたと思います」と振り返った。
大会中にはアルバータ州から参加したチームの監督から、今年のレギュラーシーズン最後のハイライトとして朝日チームとの試合を心待ちにしていたと声をかけられた。これについて「朝日野球の存在を知っていただき、こうして私たちと試合することを楽しみにしてくれていることを心より嬉しく思います。朝日チームのスタイルは日本生まれ・カナダ生まれ両方の次世代選手にインスピレーションを与え続けていると信じております」とBen Chow監督。勝敗以上に選手たちの成長や教育面を見守ってきた監督の優しさが伝わるコメントを寄せた。
トーナメント最終試合後のラストミーティングでは、選手のお互いがお互いをねぎらう朝日魂(朝日野球クラブの本質・指導理念)の姿も実感できた。
チームのムードメーカーでもあり今大会中クローザーとして活躍したLiam Gregson選手は大会を振り返り、「まず、選抜チームに選んでもらえたことに感謝してます。そして大会結果は悔しいですが、朝日チームとして選手のみんながお互いを支え合い、ひとつの目標へ向かって一緒に頑張れたことが嬉しく、これから野球を続けていく上での良い経験になりました。僕は幸せ者です」と、今大会で得た勝敗以上の仲間たちとの絆を笑顔で話してくれた。
(寄稿:Asahi Baseball Association)
合わせて読みたい関連記事