すっきりとした秋晴れとなった10月7日、裏千家淡交会バンクーバー協会60周年記念の茶会がブリティッシュコロンビア大学(UBC)構内にある新渡戸記念庭園の一望庵で行われた。
同会によると、新型コロナウイルス禍で3年以上、従来の活動ができなかったため、内々での祝い行事になったという。
今回の茶会は、シュナイダー社中、境野社中、高橋社中、森社中が主催。最初の席には、在バンクーバー日本国総領事館丸山浩平総領事夫妻、UBC Botanical Gardenアソシエートディレクターのタラ・モロー博士、裏千家淡交会ビクトリア協会代表らが出席した。
厳かながらも和やかな雰囲気での茶会を演出したのは、今年100歳を迎えた鵬雲斎大宗匠によるかけ軸「寿 福来る」、会員が手づくりした秋の風景を感じさせる主菓子「唐錦」、そして干菓子「亀末廣松葉と紅白落雁」で、祝いの席に花を添えた。
茶席には4席で40人を超える会員が参加。青空の下で開催された茶会に、色とりどりの着物姿も艶やかに、普段は静寂な新渡戸庭園がひと時の華やかな雰囲気に包まれた。
(記事 編集部/写真 斉藤光一)