今冬の停電に備えを、BCハイドロが注意を促す

 BCハイドロは、この冬ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で通常より多くの停電が起こる可能性があるとして注意を促している。

 この夏の極端な乾燥と記録的な山火事件数とで、州内の樹木は甚大な被害を受けており、それが停電のリスクを著しく高めているという。BC州の電力会社BCハイドロでは今年5月以降、1,400本の電柱と90キロメートル近くの送電線を修理したとしている。

 声明でBCハイドロの広報担当者Susie Rieder氏は、「長期に渡る乾燥が植生にストレスを与えている」とし、乾燥で樹木が弱っていること、病気にかかりやすくなっていること、遅い時期まで葉が残り、風雨や雪の影響を受けやすいことから、風が強い季節に入ると多くの木や枝が倒れる可能性があり、それが停電を引き起こすと危惧している。

  BC州では樹木と悪天候が停電の最大の原因となっている。さらに今年はBC州北部や南東部にある水力発電システムが水位低下の影響を受けている。

 BCハイドロは州民に予測される停電に備えるよう呼びかけている。72時間分の備蓄が入った非常用キットを準備しておくほか、電力供給が断たれたときの対処法、最新の災害情報の収集法についても理解しておくよう話している。

(記事 編集部)

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