カナダ造幣局は11月14日、ウィニペグの製造工場でイギリス・チャールズ国王の肖像が入った初めてのカナダドルコインを披露した。この日は国王75歳の誕生日。
カナダ造幣局社長兼CEOマリー・レメエ氏は「カナダの新しい歴史の幕開け」とし、チャールズ国王に新しいコインを送るのを楽しみにしていると語った。
新しいコインのデザインを手掛けたのは肖像画家スティーブン・ロザティ氏。約350人のアーティストの作品の中から選ばれた。同氏はこれまでに、ナショナルホッケーリーグのコインやトロント・メープルリーフスの記念コインをデザインしてきた。
カナダのコインは1953年以来70年間、チャールズ国王の母・故エリザベス女王の肖像画が描かれていた。2022年の女王逝去を受け、今年初めに連邦政府は造幣局とカナダ銀行に全てのコインと20ドル紙幣のデザイン変更を指示していた。
今後、新しいコインはバッキンガム宮殿に送られ、承認を受ける。2023年と刻印された国王の肖像入りコインが流通するのは12月初旬。20ドル紙幣については、すでに計画は進行しているものの発行にはまだ数年かかるとカナダ銀行は発表している。
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