トラックと高架橋の衝突事故、罰金引き上げなど対策を強化

高さ制限を超えた車両への罰金などを定めた対策強化を発表するフレミング運輸大臣。2023年12月14日、デルタ市。Photo by the Government of British Columbia
高さ制限を超えた車両への罰金などを定めた対策強化を発表するフレミング運輸大臣。2023年12月14日、デルタ市。Photo by the Government of British Columbia

 トラックと高架橋の衝突事故が増加している問題に対して、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は12月14日、罰金の引き上げなど「取り締まり」を行うと発表した。BC州では2021年から現在までにトラックと高架橋の衝突事故が30件発生しているが、そのうち半数以上が今年起きている。

 州政府は、高さ制限を超えた車両への罰金を115ドルから575ドルに引き上げると発表。同様の罰金としてはカナダで最高額になる。

 2024年6月1日からは、ダンプ式車両が走行中に荷台が上がるとアラートが鳴る警報システムの装備を義務付ける。さらに商用車は4月5日までに時速105キロ以上での走行を防ぐスピードリミッターの設置が求められる。

 また、高架橋との衝突事故を連続して起こしたトラック会社には、業務の一時停止や認可のキャンセルといった厳しい措置を取る可能性がある。

 ロブ・フレミング運輸大臣は「こうした事故は大けがの懸念はもとより、通勤中の人々や物流にも影響する」と話している。9月にノースバンクーバーで起こった事故では、ハイウェイ1が8時間の交通まひに陥った。また7月のデルタの事故では高架橋がダメージを受け、修理は年明けになるという。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事