メトロバンクーバー、組合のストでバスとシーバスが2日間の運行停止の可能性

 バンクーバーのバスとシーバスが1月22日より2日間、運行停止になる可能性がでてきた。

 ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーの公共交通機関会社コーストマウンテン・バス・カンパニー(CMBC)と労使交渉をしている労働組合CUPE4500は1月18日、労使交渉で合意に至らなければ、22日午前3時より48時間、全ての職務に従事しないと述べた。CUPE4500はスーパーバイザー、エンジニア、メンテナンスやコミュニケーションを担当する180人を含む。このストライキが実施されればメトロバンクーバーのバスとシーバスの運行が全て停止する。

 CMBCはメトロバンクーバーの公共交通機関を運営管理するトランスリンク社の子会社で、従業員約6,000人のほとんどがバスの運転手。組合側の代表リアム・オニール氏は「新しい労働協約案へのCMBCからの返答を1カ月以上も待っている」とし、利用者の不便を懸念しつつ、同社が協議に戻らなければストライキを強化せざるを得ないとしている。組合側はすでにストライキの第1段階として1月6日に超過勤務を禁止したが、同社のサービスに直接的な影響は出ていない。

 これに対しCMBCの社長兼ゼネラル・マネージャーのマイケル・マクダニエル氏は、組合側が3年に渡って25%の賃上げを要求していることを明かした。組合の要求通りに引き上げると、例えば、トランジット・スーパーバイザーで現在年間92,415ドルが115,477ドル(25%増)に、メカニック・スーパーバイザーだと113,799ドルが141,606ドル(24.5%増)になると公表。非現実的な要求だと語っている。

(記事 編集部)

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