バンクーバーでストライキ、バス・シーバスが完全運行停止で利用できず

ストライキの影響で閉鎖されたウォーターフロント・ステーションのシーバス入り口。2024年1月22日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
ストライキの影響で閉鎖されたウォーターフロント・ステーションのシーバス入り口。2024年1月22日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーの公共交通機関がストライキの影響で1月22日朝から利用できず、通勤通学を直撃した。

 メトロバンクーバーの公共交通機関会社コーストマウンテン・バス・カンパニー(CMBC)と労使交渉をしていた労働組合CUPE4500は条件で合意に至らなかったとして、今月18日に告知していた通り22日朝からストライキを決行。その影響で、バスとシーバス(海上交通機関)が全便運休している。

 ストライキの期間は現在のところ22日午前3時から48時間と発表されている。

 利用できない交通機関は現時点ではバスとシーバスのみで、CMBCの親会社トランスリンクによると、スカイトレイン、ウエストコースト・エキスプレス、HandyDART、ウエストバンクーバー・ブルーバス、ボーエンアイランド・コミュニティシャトル、ラングレーコミュニティシャトルは影響なく通常運行としている。

 トランスリンクCEOケビン・クイン氏は22日に声明を発表。トランスリンクはこの先10年間で46億ドルの赤字となる見通しで、今はその他の労働組合よりはるかに高い賃金上昇率を要求する時ではないと語っている。トランスリンクによるとバス・シーバスの利用者は1日約30万人。

 両者は1月20日より交渉を再開したが合意に至らなかったと発表している。

 現在の運行状況はトランスリンクのホームページ、もしくはSNSで確認できる。https://www.translink.ca/

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