朝の気温がマイナス5度まで下がったバンクーバーで毎年恒例の佐藤派糸東流空手の寒稽古が1月13日に行われた。
毎年1月第2土曜日にダウンタウンのイングリッシュベイで行われる寒稽古は今年で52回目。この日指導したUBC糸東流空手インストラクターのマイク・ナカツ氏は「今年は最近では最も寒い寒稽古となりました」と語った。
それでも参加したメンバーは寒さを気にする様子もなく、「いち、に」と大きな声を出しながらうっすらと雪が残る海岸で稽古に励んだ。最後には全員で海に飛び込み、2024年の寒稽古を完遂した。
ナカツ氏は寒稽古をする意味は現代こそ大切だと語る。「最近は、フードでも家でオーダーしてデリバリーしてもらったり、仕事ですら自宅からリモートでできたりと、何事も簡単になっています。そんな時代だからこそ、自分自身を鍛えるということが重要です」と言う。「寒稽古は自分自身への挑戦といえると思います」
海を前にして、「できない、無理だ」と言うのではなく、「とにかく行動することが大切なのです」と話し、「人生において何事も同じです。自分の100%を出し切れば、できるということだと思います」と語った。
佐藤派糸東流空手道国際連合は佐藤明師範が指導するバンクーバーに拠点を置く空手道場。1970年代に道場を開き、現在ではバンクーバーのみならずブリティッシュ・コロンビア州各地やケベック州、海外にもメンバーを持つ。
1月の寒稽古以外にも、バンクーバー日系コミュニティでは8月に開催されるパウエルフェスティバルや9月の日系祭りなどでもパフォーマンスを披露。秋には「Sato Cup」を主催している。またコモンウェルスやパンナム、世界選手権などの国際大会にもカナダ代表選手を輩出している。
佐藤派糸東流空手道国際連合: https://www.shitoryu.net
(動画 斉藤光一/記事 編集部)
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