BC州高等教育大臣の中東問題不適切発言に非難殺到

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のセリーナ・ロビンソン高等教育兼職業教育担当大臣に対し、パレスチナ問題について不適切な発言をしたとして辞任を要求する声が上がっている。

 ロビンソン大臣は1月30日、ユダヤ人団体主催のパネルディスカッションでイスラエルは「なにもない不毛な土地」に造られたと発言。「そこには数十万人がいたが、ただそれだけで、その土地は経済を生み出さなかった。何も育てられず、何もなかった」と話した。

 この発言に専門家や政治家からイスラエル建国前から居住していたパレスチナ人やイスラム教徒、キリスト教徒の人々を否定していると非難が殺到。ロビンソン大臣は、後にX(旧ツイッター)で謝罪したが、デイビッド・イービー州首相は大臣の発言に「失望した」と語った。

 これ以外にも大臣はランガラカレッジの教員辞職事件に介入したとして非難を浴びている。昨年10月、元教員のナタリー・ナイト氏が校外のデモに参加してハマスのイスラエル襲撃を賞賛したとして解雇されたが、その後カレッジの独自調査を経て復職。しかし大臣がランガラカレッジのスタッフに会ってナイト氏の復帰に懸念を表明したと投稿直後にナイト氏は再び解雇された。大臣は自身の行動とカレッジのナイト氏解雇は直接関係がないと釈明している。

(記事 編集部)

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