菅昌絵さん
フードコーディネーター、デザイナー
カナダ滞在歴:バンクーバー3年
中学生の頃から海外に行きたいと思って、親に相談しましたが、女の子ひとりで行くことに反対されました。それは高校生になっても同じでした。
大学に入り、アルバイトで渡航資金と滞在費を貯め、親を説得する計画を練りました。生活費は1年間分を貯め、安全な場所で住むつもりや、カナダで何をしたいのか、その後の目標などを伝えました。実家で計画を話すと、父に「ひと晩考えさせてくれ」と言われましたが、翌朝には了承してもらい、渡加できました。
もし、今外国へ長期で行きたいと思っているけど、色々な事情で行けないのであれば、今は行けなくても、あきらめることはありません。あなたが外国へ行けるタイミングはきっと来るでしょう。今、行けなくても、いつか外国へ行くための計画を立てるのが良いと思います。
当初、私はブライダルプランナーの資格を取得することが目標で、その後で違う国へ行くことも考えていましたが、バンクーバーが住みやすく、長く住みたいと感じ、途中でワーキングホリデービザに切り替えました。その後、レストランで働き、就労ビザを取得して大手ラーメン店のマネージャーを務めました。
外国へ行ったら、行かなかった自分にはできない経験ができます。しかし、帰国子女の教育をしていたことで、同じ期間でも一生懸命努力した人と、とりあえず住んでいただけの人では、成長が全く違うことを実感しました。英語でなくても、外国へ行って自分が成長したいと思える目標があると、海外滞在後の成長がより明確になると思います。
同時に、予想外のトラブルもたくさん経験して、たくましくなってきてください (もちろん、自分の命は何より大切に)
帰国して、いろんなネタを海外経験者たちとシェアし合えるのも一つの醍醐味だし、困ったときに助けてもらった記憶と縁は、きっと長く続きます。
また、カナダで生活することで、日本にいた時の安定感に感謝の気持ちを強く感じ、現在の普通の日常にも感謝の気持ちを持って過ごすようになりました。
日本に帰国後、大学に復学し卒業し、帰国子女の家庭教師などを経て、現在はフリーランスとして、食とサステナビリティ関連の会社で、東京・虎ノ門にておむすび屋を運営しています。忙しい中でも週に3日は休みを作り、仕事以外の時間を大切にしています。
Sustainable Food Asia
https://sustainablefoodasia.com/
(動画・記事 斉藤光一)
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