ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市のダウンタウンで起きた無差別刺傷事件の容疑者が、矯正施設を出て保護観察になったばかりだったことが判明した。3月21日、バンクーバー市警が発表した。同日に起きた他の暴力事件にも関わっている可能性があるという。
刺傷事件が起きたのは3月20日午後12時頃。スマイスとビーティ・ストリート付近で、「ナイフを持った男が人々を追いかけ、1人が刺された」との通報が入った。警察は、ケント・メデス容疑者(46)をテイザー銃で撃った後、逮捕した。刺された61歳の男性は命に別状はなかった。
21日の発表によると、メデス容疑者は家族に対する脅迫などでフレイザー矯正施設に収容されていたが、3月15日に保護観察となった。しかし3月20日の朝、保護観察官のもとに現れなかった。
警察は同日朝に起きた5件の事件にメデス容疑者が関わっていたとみている。1件目はシーモアとコルドバ・ストリートでの男性への攻撃、2件目はハーバーセンターのコーヒーショップで起きた騒動、3件目はメインとプライオア・ストリートで男性がナイフを持った男に追いかけられた事件、4件目が今回の逮捕された刺傷事件で、もう1件捜査中の事件があるという。
メデス容疑者には複数の犯罪歴があり精神疾患を抱えているとみられている。
(記事 編集部)
合わせて読みたい関連記事