苦しみながらも今季ホーム初勝利を引き寄せた。バンクーバー・ホワイトキャップスはカスケディアのライバル、ポートランド・ティンバーズとBCプレースで対戦。キリスト教の復活祭(イースター)で3連休2日目だったこの日は、24,000人のファンが声援を送った。
GK高丘陽平は2失点に反省が口をつくも、大勢のファンの前でのホーム初勝利をポジティブに捉えていた。
3月30日(BCプレース:24,693)
バンクーバー・ホワイトキャップス 3-2 ポートランド・ティンバーズ
先制はホワイトキャップス。2分にキャプテンGauldが決めて1-0。29分にはFafaが2点目を入れて、前半を終え2-0とリードした。しかし後半に2点を入れられ同点に。均衡を破ったのは81分に交代出場したRaposa。87分、ホワイトキャップスの猛攻の中で最後に決勝ゴールを押し込んだ。
ホーム初勝利でも勝ちに貪欲に
幸先よく2点を先制したものの、後半に2点を返され同点となった。3月2日の開幕戦は引き分け、3月23日レアル・ソルトレイク戦は1-2で黒星と、ホームで勝てない試合が続いた。前半の動きを見る限り「今日こそは」と思ったファンも多かったに違いない。
しかしVanni Sartini監督が会見で「後半15分は悪かった」と語ったように、後半に入ってすぐに1点を返された。
高丘は「(相手は)チームとしてプレッシャーがきてたわけではないと思うので、それをしっかり剥がして自分たちがボールを持っていれば相手の決定機は剥がせたと思いますし、そういったところでもっと賢くやる必要があるなと思います」と2失点を反省した。
結果的に勝てたというのはチームのメンタリティで「ポジティブな面を見せることができた」と前向きに捉えた。
24,000人が詰めかけた中で勝利できたことは次の試合に向けてポジティブになれると高丘。「前節は負けてしまったので、これから本当に上位争いをしていくという意味では、連敗してはやっぱりなかなか上に残っていけない」とも語り、この日、勝ち点3を取れたことは良かったとしながらも、「(今日の試合を)きちんと分析して次に向かうことが大事かなと思います」と最後まで貪欲に勝ちを求める言葉が口をついた。
5試合を終えて、ホワイトキャップスは西カンファレンス2位につけている。
Vanni監督、今季初めて試合に
昨季のペナルティで開幕から4試合出場停止となっていたホワイトキャップスVanni監督がこの日から復帰した。
試合前に監督が会場に姿を現すとファンはスタンディングオベーションで迎えた。試合後の会見で終始ご機嫌だった監督はファンの反応に「ビューティフル。言葉がなかった」とうれしそうに語った。
4月、5月のホームゲーム(https://www.whitecapsfc.com/)
4月6日(土)4:30pm トロントFC戦
4月13日(土)7:30pm LAギャラクシー戦
5月4日(土)7:30pm オースティンFC戦
5月25日(土)7:30pm インテルマイアミFC戦
(取材 三島直美/写真 斉藤光一)
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