ホーム4連戦の3戦目は快勝だった。GK高丘陽平は随所に好セーブを見せ、今季ホームで初のクリーンシート。この日が自身50試合目の先発出場で、自ら花を添えた。ホワイトキャップスはこの日の勝利で西カンファレンス首位に躍り出た。
4月6日(BCプレース:24,678)
バンクーバー・ホワイトキャップス 4-0 トロントFC
先制は6分。Whiteが相手ディフェンダーがクリアしようとしたボールを奪ってそのままゴール。29分にはFafaが2点目をあげた。後半はイエローカード6枚ともつれた展開となったが、81分にGauldがダメ押しの3点目、さらに89分にもVeselinovićが決めて快勝した。
GK高丘、好セーブ連発で無失点に
チームが4得点で盛り上がる中、GK高丘は冷静にゴールを守った。前半に片手で止めた場面や終盤の逆方向に来たシュートをかろうじて足で止めた場面も、「ある程度自分としては準備していた」と冷静だった。ただキャップスDFがクリアしたボールが際どいところでポールに当たって逸れた場面ではチームメートと苦笑い。「ラッキーだったなという部分もありましたし」と振り返った。
シーズン2年目が始まったばかりで、すでに50試合先発出場を果たした高丘。昨季はレギュラーシーズンやプレーオフはもちろん、優勝したカナディアン・チャンピオンシップ、北米3カ国のチームが参加する夏に開催のリーグスカップ、北中米カリブ海サッカー連盟が主催するCONCACAFチャンピオンズ・リーグと、フル出場した大会が多かった。
50試合先発出場は試合前にチームスタッフから知らされたと言う。「自分がこっちに来てからの日々をちょっと振り返りながら、積み重ねてきて50試合目を迎えられたっていうのはひとつ良かったですし、そういったゲームでクリーンシートで終えられたっていうのは、ひとつうれしいですね」と笑顔を見せた。
試合後のインタビューではいつも反省を口にする高丘だが、この日は「90 分間通してゲームコントロールできたと思います」と語り、90分の中で相手にもチャンスがあるが、「そういったところで自分の仕事できればなと思って(試合に臨んだので)今日は無失点に抑えられてよかったです」と終始笑顔だった。
次戦はギャラクシーと上位対決、そして日本人対決
ホワイトキャップスはこの日の勝利で前節まで首位だったLAギャラクシーを抜いて西カンファレンス首位となった。次戦ではそのギャラクシーと対戦する。しかも、ギャラクシーには日本人選手2人が所属。日本代表元キャプテン吉田麻也と今季入団した山根視来だ。
高丘は「吉田選手もいますし、山根選手もいて、日本人対決っていうところでありますけど」と日本人選手との対戦に期待しつつも、「上位対決というものあってチームとしても上位に残り続ける、 1 位に続ける難しさっていうのはこれから出てくると思うので、そういうプレッシャーのかかった試合の中で結果が出せるようにしたい」と気を引き締めていた。
4月、5月のホームゲーム(https://www.whitecapsfc.com/)
4月13日(土)7:30pm LAギャラクシー戦
5月4日(土)7:30pm オースティンFC戦
5月25日(土)7:30pm インテルマイアミFC戦
(取材 三島直美/写真・ビデオ 斉藤光一)
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