晴れの日が多くなってきて気持ちの良い季節になって来たバンクーバー。お友達と集まってBBQをしたり、お弁当を持ってビーチでピクニックするのが楽しみな方も多いのでは?特に最近の物価高、持ち寄りでワイワイできるってお財布的にも最高ですよね。
さて今回ご紹介するのは、食品産業の問題に切り込むドキュメンタリー「Food, Inc. 2」(監督ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレド)。2010年にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた「Food, Inc.」(ロバート・ケナー監督)の続編です。
前作では食肉処理工場、農園、そして違法労働者の問題に迫り大きな話題を集めました。私たちが口にする肉や小麦、とうもろこしの生産過程や安全性を問う映像は、かなりショッキングだったのを覚えています。
今作では前作ほどの衝撃映像は無いものの、依然として改善されていない食肉工場の労働環境やさらに進んだ巨大企業による独占(カナダでも価格高騰の一因と言われていますよね!)、そしてプロセスフードや甘味料が健康に与える影響などを伝えます。新型コロナの頃の食肉処理工場でのクラスターはまだ記憶に新しいところだし、いや映像よりも何よりも10年以上経っているのに未だ何も改善されてないって・・・と、そちらの方が違った意味でショックでした。ただ、前作が撮られた2008年よりもオーガニック食品や代替肉の普及が進んでいたり食品産業と環境問題の関係について考える人が増えていると本作は伝えているので、少しは良い方向に進んでいる兆しもあるのでしょうか。
というわけで私たちが毎日口にする食べ物について考えさせてくれる映画です。お肉もお魚も大好きだし、誰もが安全な食料品を身近なお店で適正価格で買えるのが一番だと思う私に今出来ることは何だろう、そんな問いを投げてくれた作品でした。
バンクーバーではVIFFセンターで上映中です。
Lalaのシネマワールド
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バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライターLalaさんによる映画に関するコラム。
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Lala(らら)
バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライター
大好きな映画を観るためには広いカナダの西から東まで出かけます
良いストーリーには世界を豊にるす力があると信じてます
みなさん一緒に映画観ませんか!?