Bayshore Gardens Real Estate Holdings社(社長 岡本裕明)とNikoniko Health社(社長 阿部山ゆうこ)の出資によるBTN Senior Care Management Limited Partnershipが所有運営するRosewood by Nikonikoがバーナビー市ローズウッド通り7868番地で竣工しました。
このグループホームは10床という小規模な建物ゆえにスタッフが顧客の状況をしっかり把握したうえで日本的なサービスを提供することを目的とし2019年の用地取得後、リゾーニングを経て、24年3月末に完成しました。
3月28日に開催された竣工の儀では金光教の橋本竜三教会長がその儀を執り行い、竣工式ではRaj Chouhan州議会議長やMike Hurleyバーナビー市長の祝辞のほか、同市議会からは6人もの議員が駆け付け、在バンクーバー日本国総領事館からも田中剛士領事が参加するなど華やかに開所を祝う一方、カナダでもほとんどないグループホームのコンセプトに市長以下興味津々で、大変前向きな印象となったようです。
バンクーバーの日系社会ではシニア層が増えていく中、Nikoniko社では訪問介護を中心に事業を展開してきましたが、事業を推進する中で日本的なグループホームの必要性からBayshore Garden社との協業により今回、完成にこぎつけたものです。
なお、同施設はBC(ブリティッシュ・コロンビア)州政府のAssisted Livingのライセンスを授与されており、民間による運営施設として経営されます。
広く天井の高い建物と大きな窓はスペーシャスで段差もなく、建物内にはエレベーターも設置されています。また、広々とした庭では木々が奏でるほか、ベジガーデンで居住者がガーデニングや野菜の栽培なども楽しめるようになります。また、日本の茶室を思い浮かべるインスパイアルームが別棟であり、脳の運動教室や体操など多目的ルームとして活用されます。建物の設計はヒロタ建築設計事務所で、代表のEitaro Hirota氏はシニアケア施設設計のエキスパートであり、今回は和のテイストをふんだんに取り入れ、箱庭や日本的な浴室のスパルームなども完備しています。
オーナーの一人、岡本氏は「このコンセプトが当地で理解されれば日系のみならず、カナダ全体の問題となるシニアの生活について解決策のオプションの一つとなると信じる。運営の状況を見て第二弾を検討したい」と述べています。
(寄稿 BTN Senior Care Management Limited Partnership)