サレーのシーク活動家射殺事件で容疑者3人を逮捕

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市で2023年6月にシーク教徒活動家リーダーのハーディープ・シング・ニジャール氏が殺害された事件で5月3日、警察は男3人を逮捕したと発表した。

 ニジャール氏は会長を務めていたシーク教寺院で射殺された。裁判所の書類によると、逮捕されたのは、カランプリート・シング容疑者(28)、カマルプリート・シング容疑者(22)、カラン・ブラー容疑者(22)で、いずれも第一級殺人罪などに問われている。3人ともインド国籍でアルバータ州エドモントン市在住。それぞれ3年〜5年カナダに滞在しているが永住権は保持していない。

 同事件はカナダとインドの外交関係にも影響を与えている。ジャスティン・トルドー首相は以前に、この事件にインド政府が関与しているとみて捜査中であることを明言し、インド政府の反発を招いた。

 記者会見でサレーRCMP(連邦警察)は、今回の事件とは別の捜査も進行中でインド政府の関連についても調べていると話した。ただ、数カ月に及んだ捜査がどのように3人の逮捕に繋がったかについて関係者は口を閉ざしている。CBC電子版の報道によると、警察は現在今回の事件に関連するものとして、ほかに3件の殺人事件を捜査中で、その中にはエドモントン市で起きた11歳少年の射殺事件も含まれているという。

 ニジャール氏はシーク教徒の多く住むインド・パンジャビ地方の独立を掲げていた。インドではテロリストとみなされ指名手配されていた。

(記事 編集部)

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