カナダ4月のインフレ率2.7%、上昇率は前月より鈍化

 カナダ統計局が5月21日に発表した消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%上昇したが、3月の2.9%より上昇率が鈍化した。食品価格、サービス、耐久消費財が鈍化を牽引した。

 一方でガソリン価格は3月の4.5%から4月は6.1%上昇。ガソリン価格を除いたCPIは2.5%と、3月の2.8%上昇から鈍化している。

 食料品価格は2.3%で前月の3.0%に比べ上昇率が鈍っている。特に、店舗で購入する食品については1.4%の上昇にとどまり、3月の1.9%よりも下がっている。レストランなど外食は4.3%と店舗で購入するよりは高いインフレ率となっているが、前月の5.1%より下がっている。

 洋服や靴は価格が前年同月比で2.6%下落、家具・住宅設備なども2.1%下落している。

 住宅価格は相変わらず最も高く、4月は前年同月比で6.4%上昇、3月の6.5%からほとんど変わらなかった。

 カナダ中央銀行はインフレ目標を1~3%に設定しており、4月の2.7%で4カ月連続目標内となった。次回の中央銀行の金利発表は6月5日。政策金利を引き下げるかが注目されている。

(記事 編集部)

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