大量殺人犯ピクトン受刑者、刑務所内で暴行を受けて重体

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で大量殺人を行ったロバート・ピクトン受刑者が、ケベック州の刑務所内で暴行を受け重体となっていることが5月21日分かった。

 報道によると、事件が起きたのは5月19日。ピクトン受刑者は、最高レベルセキュリティのポート・カルティエ刑務所で服役しているが、他の受刑者から「多大な暴行」を受けたという。捜査を担当しているケベック州警察は、ピクトン受刑者は病院に運ばれ手術を受けたと説明。加害者は隔離されているという。

 同刑務所は同州モントリオール市から北東約850キロメートルにある。The Correctional Service Canada(CSC)によると、刑務所職員はこの事件に関わっておらず、刑務所内の安全、防犯を最重要視しているという。

 ピクトン受刑者は2007年、6件の第二級殺人罪で有罪判決を受けた。被害者はBC州バンクーバー市ダウンタウン・イーストサイド地区から失踪した女性たちだった。バンクーバー市郊外のポート・コキットラム市にある同受刑者の養豚農場からは、女性33人の遺体やDNAが見つかっている。その多くが先住民女性だった。

 ピクトン受刑者は25年間仮釈放なしの終身刑を言い渡されている。

(記事 編集部)

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