日本人男性刺殺事件、バンクーバーで悲しみ広がる

垣内さんの友人や同僚らが事件現場に集まり哀悼した。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
垣内さんの友人や同僚らが事件現場に集り哀悼した。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市在住の垣内航さん(32)が6月5日にバンクーバー市チャイナタウンで刺殺された事件で、コミュニティでは悲しみが広がっている。

 6日には事件があった現場に友人や同僚が集まって、垣内さんの死を悼んだ。

 在バンクーバー日本国総領事館は事件を受け7日に丸山浩平総領事のコメントを以下の通り発表した。「在留邦人の方が被害者となる極めて許しがたい事件が発生してしまいました。被害に遭われた垣内様ご本人のご無念はもとより、ご親族やご友人、周囲の方々のご心中を思うほどに、憤りを禁じ得ず、悲しみが深まります。日本総領事館として、今後ご家族への支援等に万全を期し、また捜査機関からの情報提供を受けつつ、在留邦人の皆様への安全情報等の発出に、更に遺漏なきを期してまいります。
 ケン・シム・バンクーバー市長より私に直接連絡があり、垣内様、そして全ての在留邦人の方々への深いお悔やみの気持ちが伝達されました。私からは、改めて捜査の早期進展と在留邦人の安全確保への取り組みを要請しました。志を抱いて日本からこの地に渡り、懸命に生きてこられた垣内様は、多くの方々に慕われ、愛される存在でした。心より哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈りいたします」。

 バンクーバー市ケン・シム市長は6日に声明を発表。「無分別な暴力行為により、私たちの街は衝撃と悲しみに包まれています。バンクーバー市を代表し、垣内氏のご家族、ご友人、同僚の方々に深い哀悼の意を表します」と述べ、コミュニティと悲しみを共有していると寄り添った。またバンクーバー市警が全力で加害者を見つけることを約束し、市民にも情報提供を呼び掛けた。

 バンクーバー市警察は、6月5日午前12時〜午前3時に現場付近にいた人からの情報とドライブレコーダー(ダッシュカム)映像の提供を求めている。情報提供はバンクーバー市警Homicide Unit 604−717−2500まで。

追記:6月12日にバンクーバー市警は容疑者を逮捕したと発表した。

(記事 編集部)

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