懸念されていた航空会社ウエストジェットの整備士によるストライキが回避された。6月19日にウエストジェットは、同社と組合の双方が合意を目指して交渉の場に戻るとの声明を発表した。
アルバータ州カルガリー市に本社を置くウエストジェット社は、同社整備士約670人を代表する組合Aircraft Mechanics Fraternal Associationと数カ月に渡って労使交渉を行っていた。しかし組合側は、圧倒的多数で暫定的合意に反対し、同社が要求したカナダ労使関係委員会(Canada Industrial Relations Board:CIRB)による調停も拒否。6月20日夜からストライキを実施すると通告していた。
これを受けて航空会社側が、通告されたストライキ実施日前の6月19日に30便以上の運航をキャンセル。数千人の乗客が影響を受ける事態となった。
同社ディードリック・ペン社長は声明で、運休についての乗客や従業員の理解に感謝の意を示すとともに、さらなる業務停止を避けるため合意に向けて全力を尽くすと発表。CIRBが同社に対し、調停を行うべきかどうか決断するにはさらなる時間が必要だと述べたことも明かした。
両者の労使交渉は来週に再開される予定だという。
(記事 編集部)
合わせて読みたい関連記事