航空会社ウエストジェットの整備士によるストライキが、6月28日午後5時30分(山岳部標準時)より決行された。前日の27日に連邦政府が介入、ストは回避されたと思われたが、組合Aircraft Mechanics Fraternal Associationは「ウエストジェット側に交渉の意思がないため、ストは不可避」として、一転ピケを張った。
カナダの建国記念日カナダデーの連休にストを実施した組合に対し、ウエストジェットのディードリック・ペン社長は「ストは利用者に深刻な影響を与える。結婚式に出られない、旅行に行けない、家族に会えない人がいる」と非難した。
同社長によると、29日朝までに235便のフライトをキャンセルし、33,000人の利用者に影響が出た。さらに29日中に解決しなければ、新たに150便をキャンセルすることになるとした。例年カナダデーの連休には7万人がウエストジェットを利用しているという。
ウエストジェットCEOアレクシス・ヴォン・ホーエンブローチ氏によると、シェイマス・オレガン労働大臣がカナダ労使関係委員会に仲裁を命じたことで、契約は仲裁人が決定権を持つこととなり同社と組合による交渉は終了したという。「ストとは交渉において、相手側にプレッシャーをかけるために行うもの。交渉がなくなったのにストを行うのはまったく理屈に合わない」と憤りを示している。
ウエストジェットは28日の声明で、AMFAが大臣の指示に従うことを確認したと発表していた。
利用者は自身のフライトを確認するようウエストジェットは呼び掛けている。
(記事 編集部)
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