バンクーバー・ホワイトキャップスはセントルイス・シティSCとホームで対戦、久しぶりの大量4得点で勝利。ホームで2連勝となった。GK高丘はセントルイスのMF木島萌生と初対決した。
6月29日(BCプレース:24,662)
バンクーバー・ホワイトキャップス 4‐3 セントルイス・シティSC
先制はセントルイス。選手に当たったため軌道が変わったシュートを防ぎきれず1点目。その5分後にはPKを決められ12分で0-2となる。それでも37分にはFWホワイトが決め1-2と1点差で後半へ。54分、61分と立て続けにホワイトが決め、ハットトリックで一気に逆転した。90分にはピカルトがダメ押しの4点目。アディショナルタイムに1点を取られたものの4-3で逃げ切った。
ホームで勝ち点3を取れたのは大きかった
GK高丘は「2試合連続で(アウェイで)負けてたので何としても勝たないといけなかったので、内容もそうですけど、勝ち点3を取れたのは大きかったかなと思います」と振り返った。
ただ内容的には「ゲームコントロールのところで課題が残った」と納得していない。さらに「相手もケガ人が多かったりして、質が高くなかったんで、こういう相手だったら3-0で勝たないといけないですし、来月(セントルイスで)試合があるので、アウェイでも同じ相手に勝てるようにしたいと思います」と気を引き締めた。
ホワイトキャップスは5月には1勝2分3敗と勝てない試合が続き、6月もこの試合まで1勝2敗だったがこれで2勝2敗とした。7月はレギュラーシーズンが5試合(うちホーム2試合)あるうえに、カナディアン・チャンピオンシップ1試合、リーグスカップ1試合、さらに国際親善試合1試合が予定されている。最もハードスケジュールとなる1カ月、再浮上のきっかけをつかむか注目だ。
途中出場のセントルイスMF木島と日本人対決が実現
ロサンゼルス・ギャラクシーの吉田、山根との対戦に続き、バンクーバーで今季またも日本人対決が実現した。セントルイスの木島は62分、チームが2-3と1点を追いかける場面からの途中出場となった。「サブ選手で入っていくとチームにエネルギーを注入しなければいけない役割があるんですけど今日はそれがあんまりできなかった」と反省した。
MLSスーパードラフトでセントルイスに1巡目指名を受けて今季プロ選手となった木島は他の日本人選手のようにJリーグを経験していない。MLSについては「他のプロのレベルがあまりわからない」としながらも、「フィジカルもあるし、テクニックもあるし、レベルは高い」と感じている。最近は、「メッシ選手や日本人の吉田麻也選手、山根選手も入ってきてるので(北米でサッカーが)盛んにはなってきてると思います」と言う。
その吉田、山根とは、3月に対戦が実現。そして今回は高丘との対戦となった。MLSの日本人選手の活躍についてはモチベーションになるという。「日本人がいると楽しいっていうか、他の選手と色々な経験もできますし、こういう風に対決した時に試合後に話せますし、いい経験をしていると思います」
MLSでの目標は「英語で言うと Win everythingですけど、メンタリティーも含めて勝つためのサッカー、自分がチームに貢献できたり、スタメンになってきたらチームにとってネガティブにならないようにという目標もあります。それとプロの世界でもっと上手くなるっていうのも目標です」と語った。
バンクーバーの街の印象は「昨日も街中を歩いててすごくきれいだと思って。日本を思い出しました。コンビニヤっていうコンビニとか行って、お菓子買ったりして楽しかったです」と21歳の顔ものぞかせた。
高丘も、木島も、お互いの存在を知っていたという。試合後のピッチでは二人が笑顔で話す姿も見られた。MLSでプレーする日本人選手として気にかけているようだ。次の対決は7月13日、セントルイスに舞台を移す。
7月、8月のホームゲーム(https://www.whitecapsfc.com/)
7月17日(水)7:30pm スポーティング・カンザスシティ戦
7月20日(土)7:30pm ヒューストン・ダイナモFC戦
7月27日(土)4:30pm Wrexham AFC戦(国際親善試合)
8月3日(土)7:00pm Club Tijuana戦(リーグスカップ)
8月24日(土)4:30pm ロサンゼルスFC戦
8月27日(火)7:30pm パシフィックFC戦(カナディアン・チャンピオンシップ)
(記事 三島直美/写真 斉藤光一)
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