RCMPに代わるサレー市警察組織SPS、新しいパトカーを披露

サレー市警察リピンスキー長官、新しいパトカーと。Photo from X of Surrey Police Service
サレー市警察リピンスキー長官、新しいパトカーと。Photo from X of Surrey Police Service

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市でRCMP(連邦警察)に代わる警察組織となるサレー・ポリス・サービス(SPS:サレー市警)が7月2日、SPSの名称が入った新しいパトカー10台を披露した。SPSノーム・リピンスキー長官は声明で、「SPSのパトカーが道路を走ることは、サレーの警察組織の移行において重要な一歩だ」と喜びをあらわにした。

 SPSは11月29日に正式に発足する予定だが、ここに至る道のりは険しかった。2018年にRCMPからSPSへの移行が決まったものの、2022年に「RCMP存続」を掲げたブレンダ・ロック氏が市長に当選。SPS移行を支持する州政府と市長の間で激しい攻防戦が繰り広げられた。今年5月にようやくBC州最高裁判所の判断によってSPSがサレー市の警察組織になることが決まった。

 SPSの名称が入ったパトカーは発足までにさらに20台追加される予定だという。それまでサレー市ではSPSとRCMPのパトカーが混在することになる。

 また警察官についてこれまでに367人を雇用したが、2027年までに860人まで増員しなければならない。リピンスキー長官は、SPSが今後どれだけ人員や車両を増やすかはRCMPからの人員、車両の移行によるとしている。

 サレー市はメトロバンクーバーでもバンクーバー市に次いで人口が多く、将来的にはメトロバンクーバー最大都市になると予測されている。

(記事 編集部)

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