BC州で交通事故多発、1週間で19人が死亡

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のハイウェイで交通事故による死者が相次いでいることから、検死を行うBC Coroners Service(BCCS:BC検視局)が注意を呼びかけた。

 BCCSによると、7月5日から10日の間に19人が交通事故で死亡した。7月9日にメトロバンクーバーの東に位置するアガシで起きた正面衝突事故では両親と子ども1人が死亡。そのわずか24時間後には州中南部ケレメオスで家族4人が命を落とした。19人のうち12人は州内陸部のインテリア・ヘルス区域で起きた事故によって死亡している。

 BCCSのジョン・マクナミー長官代理は「統計によると、7月、8月、9月は自動車事故による死亡リスクが高い」としている。2023年には331件の交通死亡事故があったが、うち110件は7月から9月にかけて起きている。2013年から2023年にあった交通事故死のうち3分の1以上がインテリア・ヘルス区域で、4分の1がメトロバンクーバー東部のフレイザー・ヘルス区域で発生しているという。

 マクナミー長官代理は事故を避けるために「ルートを把握しておくことと、遅延に備えて時間に余裕を持つこと、シートベルトを着用すること」などを挙げている。

 BCハイウェイ・パトロールのチャド・バドリー警視正は、衝突事故の要因トップ3は「スピード、ながら運転、飲酒(薬物)運転」と説明。夏は熱波や交通量の増加から事故が起こりやすいため注意して運転するよう呼びかけている。

(記事 編集部)

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