毎年死亡事故発生、バンクーバーの人気観光地リン・キャニオンで崖からの飛び込みをしないよう注意喚起

リン・キャニオン・パーク内にある滝。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
リン・キャニオン・パーク内にある滝。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ノース・バンクーバーRCMP(連邦警察)と消防署は、人気アウトドアスポットのリン・キャニオン・パークを訪れる人々に崖から川に飛び込むクリフジャンプを行わないよう呼びかけた。

 警察と消防署は、気温の上昇が予想されるBCデーの3連休を前に、リン・キャニオンでの安全に関する動画を作成し、クリフジャンプの危険性について説明した。表面に出ていない、水面下の岩にぶつかる可能性があること、流れが非常に速いこと、夏でも水温が低いので低体温症になる危険性があることを述べている。

リン・キャニオン・パーク内に設置されている飛び込み禁止の看板。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
リン・キャニオン・パーク内に設置されている飛び込み禁止の看板。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 公園内にはクリフジャンプの危険を示す看板やフェンスがあるにも関わらず、飛び込む人が後を絶たない。多くは若者で、友達からピアプレッシャー(同調圧力)を受けて飛び込むケースもある。毎年多くの救助活動が行われ、50年で40人以上が死亡している。

 今年7月3日には水泳経験の少ない20代の男性がツイン・フォールズに飛び込んで死亡。その数日後には酔ってクリフジャンプした20代男性が自力で陸に上がることができず、レスキューチームに救助されている。パーク内では飲酒は禁止されている。

(記事 編集部)

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