バンクーバー市で建設中アパートから出火、クレーン倒壊で大災害に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市のダンバー・サウスランズ地域で8月6日、建設中のアパートから火災が発生。付近の家に火の手がまわったうえ、建設用のクレーンが倒れるという大災害へと発展した。

 バンクーバー消防署によると通報があったのは午後6時30分ごろ。現場はウエスト41アベニューの建設中の木造6階建てアパートで、消防隊が駆けつけた時にはすでに建物全体が炎に包まれていた。火は9戸の家に燃え移り、2戸が全焼した。

 さらに、消火作業のさなかに建設用のクレーンが倒壊。電線やバス専用トロリー線を引き落とした後、付近の住宅を直撃した。住宅の中にいた住民は消防士によって助け出された。

 この火災で消防士数人が軽いけがを負ったものの、大けがを負った人はいなかった。BC州電力公社BCハイドロによると約760世帯が停電したという。

 バンクーバー市内ではこの火災の数時間前にイースト10アベニューで別の火災が発生していて、消防署は対応に追われた。バンクーバー消防署ロバート・ウィークス副署長は、地域住民ならびにリッチモンド市、バーナビー市から応援に駆けつけた消防士たちに感謝の意を表した。

 火災の原因については爆発があったという目撃者の報告があるものの、現在もまだ捜査が進められている。

(記事 編集部)

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