エアカナダ、パイロット労働組合が9月にストライキの可能性

 エアカナダのパイロット労働組合(ALPA)がストライキを実施する可能性が出てきた。カナダの複数のメディアが伝えた。

 ALPAは現在ストライキ権を行使するかを組合内で決定する投票を行っている最中で8月22日に投票は締め切られるという。

 エアカナダ社とALPAの前回の労使協定は2023年9月に期限を終えている。今年の1月から6月には両者の間で協議が行われたが合意には至らず、現在は6月末から60日間の連邦協議期間に入っている。これが終わると21日間の冷却期間が始まる。ストライキが始まるとすれば、最も早くて冷却期間が終わった後の9月17日だという。

 ALPA代表はストライキは避けたいと話し、エアカナダ側は交渉で合意に至った項目もあると、前向きな言及をしている。ただ、労使交渉が合意に至るかどうかは不透明なままだ。

 今年7月にはウエストジェットの整備士組合がカナダデー3連休にストライキを決行して、利用者に大きな影響が出た。カナダの航空会社は2023年にSwoopが、今年にはLynx Airが相次いで撤退、8月15日にはJetlinesが突然全便の運航停止を発表するなど、利用者の混乱を招く事態が続いている。

 エアカナダはカナダ最大の航空会社で、アジアへの運航便に力を入れている。日本には、トロント、モントリオール、バンクーバーから、成田、羽田、関西空港に直行便を運航している。

(記事 編集部)

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