バンクーバー市が倒壊したクレーンの除去開始、全面復旧はレイバー・デーの見込み

バンクーバー市41番アベニューに倒れるクレーン。写真:読者提供
バンクーバー市41番アベニューに倒れるクレーン。写真:読者提供

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市で起きた建設用クレーンの倒壊事故で、約2週間にわたって大通りを塞いでいるクレーンの除去作業が始まった。しかし、道路の完全復旧はレイバー・デー(9月2日)ごろになるという。

 事故が起きたのは8月6日。閑静な住宅街として知られるケリスデール地域に隣接するダンバー・サウスランズ地域の41番アベニューで、建設中の6階建てビルから火災が発生。そのさなかに建設用の大型クレーンが倒れた。

 事故から約2週間たった8月21日、バンクーバー市が会見を開き、ソウル・シュウェブス建設局局長が現状について発表。8月20日から始まった倒壊したクレーンの除去作業は数日でほぼ終わる見込みだが、被害を受けたインフラの修理が必要だという。バス運行のためのトロリー線やインターネット網の修復、BC州電力公社BCハイドロによる復旧作業などが予定されている。

 近くにあるブリティッシュコロンビア大学の新学期が始まる前にバスが運行できるようレイバー・デーまでの復旧を目指す。

 今回の火災とクレーン倒壊で、家屋9戸が被害を受け、81人が避難を余儀なくされた。うち3戸は被害が大きいため取り壊しが必要だという。現在も15人が自宅に帰れない状態だとしている。

 火災の原因についてバンクーバー消防署トレバー・コネリー副署長は現在も調査中とし、現段階で火災は偶発的なものだとみているが、その原因については分かっていないと語った。

バンクーバー市41番アベニューに倒れるクレーンと、その奥には火災で焼失した建設中の建物。写真:読者提供
バンクーバー市41番アベニューに倒れるクレーンと、その奥には火災で焼失した建設中の建物。写真:読者提供

(記事 編集部)

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