エドサトウ
7月になったばかりのこと、夏だというのに北国カナダのバンクーバーでは、朝から肌寒い風がそよいでいた。空を見上げれば、夏の終わりによく見られるうろこ雲が、ゆっくりと台所の窓の上を流れている。朝から停電で家の中のライトもテレビもつかない。早朝だから、かろうじて外の明かりで家の中が明るくあるのが救いであるが、トーストもコーヒーも作れない。
某国の大統領選挙のテレビ討論会が数日前に放映されたばかりだ。某国の高齢の大統領は、戦う気力もない老人と思われたのか、敵対する国から陽子爆弾が北米に向けて発射されたのがカナダに飛来したのかもしれないと想像すれば、これが上空で爆発すれば雨や雪の結晶の核となる。物凄く細かくてマイクロスコープでしか確認できない陽子が核となり、高い天空からヒョウとなり降ることが考えられなくもない。場合によっては大雨にもなるらしい。
いわゆる、自然破壊の特殊な爆弾なのであろう。これにより、バンクーバーの北の方ではゴルフボールより大きなヒョウが降り、送電線が破壊されて今回の停電になっているのかと想像したりする。
まだ夏だから耐えられるけれど、これが冬だったら暖房のない家のなかでは耐えられないだろう。暖炉があれば、昔のように薪を燃やして家の中を暖かくすることもできるが、冬の電気のないのは、一般の人々には大変なことであろう。
冬の北国、日本の金沢での正月の大きな地震は、テロによる自然破壊で地下の核爆弾が爆発したのではないかという憶測もあったりしたが、それは僕の想像に過ぎない。でも大きな地震ではあったが、死傷者全体で300人ぐらいだった。
最近、宮崎県で起こった地震は、南海トラフ地震と関連があり、日本では南海トラフ地震のワーニング(注意)のニュースが流れていた。ここ30年以内に太平洋側西海岸ではプレートのひずみが溜まり、それが南海トラフという大地震を引き起こす可能性があるらしい。
もし30年以内に地震が起こった場合は、日本国内で数十万人以上の人々の死傷者がでるらしい。ウクライナとロシアの戦争以上に日本の人々が死ぬかもしれない。大変なことになるが、地震は防ぎようがない。津波の予想される場所では、それなりの準備はしているらしいが実際のところは十分でない処もあるようである。
今、太平洋側の海岸線の水温が例年より数度高く、そのためか、秋の味覚の秋刀魚の漁獲量が劇変して不漁の様子らしい。
海の温度が高いということは、地球の温暖化にもよるらしいが、海底火山の活動や地殻変動が海温の上昇にもつながっているようにとも想像される。大きな地震の前には、気温は平年より暑く、乾燥した天気が続くような体験的感想がある。
今年の天気は、異常に日本は暑そうだから、大地震の可能性が近いように小生には感じられるが、果たしていかがなものであろうか?
バンクーバーも例年にない暑い乾燥した夏が続いている。有名なロッキー山脈にあるジャスパー・ナショナル・パークの街のある部分が、乾燥した天気で山火事が飛び火をして多くの住宅や商業施設が全焼した。暑い夏のバンクーバーの日系人のお祭りパウエル祭参加劇の稽古から解放されて、庭の木陰から、青空を流れゆく白いちぎれ雲を眺めながら、本を読みながら、いろんな想像をめぐらす小生がいる。
投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
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