バンクーバー・ダウンタウンで無差別殺傷事件、1人死亡、1人が手を切断される

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンで9月4日、同一犯による2件の無差別殺傷事件が発生した。

 バンクーバー市警察によると、最初の事件は午前7時38分、リチャード・ストリートとダンスミュア・ストリート付近で発生した。被害者は50代男性で、ナイフによる攻撃で頭に傷を負い、手を切断された状態だった。男性はただちに病院に搬送されたため、手は回復し、命も助かる見込みだという。

 2件目は、その8分後の午前7時46分に、ウエスト・ジョージア・ストリートとハミルトン・ストリートで起きた。被害者は死亡、死因や凶器などの詳細については捜査中だという。被害者の身元は不明だが70代ぐらいの男性だとしている。

 その後午前9時ごろ、市警はオリンピック・ビレッジ付近で34歳の男を逮捕した。容疑者の氏名は公表されていないが、複数の犯罪歴があり、今回の事時には2023年に起こした暴行事件の保護観察期間中だったという。容疑者は現在身柄を拘束されている。

 事件を受けて、バンクーバー市警察アダム・パルマー署長とケン・シム市長は共同記者会見を開いた。パルマー署長は今回の事件について容疑者の精神疾患が原因になった可能性があるとした。シム市長はバンクーバー市警察に感謝の意とサポートを示しつつ、犯罪の根絶には州政府、連邦政府の協力が必要だと話した。

(記事 編集部)

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