エアカナダがストに備え、段階的に運休の可能性

 パイロット組合ALPAと労使交渉を続けているエアカナダは9月9日に声明を出し、合意にはいまだ程遠い状態であることを明らかにした。9月15日までに合意に至らない場合、72時間前のストライキ通告、あるいはロックアウト(施設封鎖)通告が行われる可能性がある。

 エアカナダはストに備え、段階的に業務を縮小すると発表。早ければ15日から徐々にエアカナダとエアカナダ・ルージュの運航便数を減らし始めると明らかにした。ストは最短で9月18日から決行される。

 エアカナダとエアカナダ・ルージュは1日平均約670便を運行、利用者は約11万人。ストか施設封鎖となれば利用者に大きな影響がある。エアカナダはスト回避の可能性はまだあるとしているものの、現時点では不透明。

 エアカナダのパイロット約5,200人を代表するパイロット組合ALPAとエアカナダは、昨年6月から労使交渉を続けている。同社は今後3年で30パーセントの賃上げを提示しているが、組合はアメリカの航空会社のパイロットと同水準の賃金を要求している。

(記事 編集部)

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