建設現場で長年求められていた「トイレ事情の改善」が実現することになった。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では2024年10月1日から、25人以上の作業員が働く工事現場では水洗トイレと手洗い設備の設置が義務付けられる。トイレは下水設備かタンクに接続されて水で流せるもの、手洗い設備は水とせっけんを備えたものと定められている。
建設現場でよく使われている水洗式ではない簡易トイレ、いわゆる「ポータ・ポッティ」について、州内45,000人の建設作業員を代表するB.C.ビルディング・トレードは、不潔で(作業員の)尊厳を損なうものだと非難し、昨年10月から水洗トイレ設置義務化のキャンペーンを行っていた。同時期にデイビッド・イービー州首相はこの問題に取り組むことを明言していた。
今回の措置についてハリー・ベインズ労働大臣は9月5日付の発表で、「簡易トイレは不快なものだが(それ以上に)これは建設作業員の健康と安全問題である」と述べた。また、トイレ事情の改善は女性を含めた建設業界における雇用の促進や離職の防止にもつながるという。
カナダ統計局によるとBC州では245,000人が建設業界で働いている。
(記事 編集部)
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