BC新民主党公約は中間所得層を中心に多岐にわたる

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州議会選挙まで約2週間と迫った10月3日、BC新民主党(NDP)が選挙公約を発表した。64ページに渡る冊子には、住宅問題、家計問題、ヘルスケア、治安など多くの取り組みが記されている。すでに発表された項目も含め、主な点は以下の通り。

・公約では「グロサリー・リベート」と呼ばれている中間所得層への約1,000ドルの減税

・インフレ率に合わせた最低賃金

・住宅への投機課税の強化

・シニアのオフ・ピーク時間における公共交通機関利用の無料化

・2050年までに発電量を倍増

・BCビルド・プログラムの倍増とプレハブ建設の迅速化

・希望する全ての州民へのファミリードクター提供への努力

・住宅市場における投資家の取り締まりにより、中間所得層に30万戸の住宅を提供

・ヘルスケアワーカーの大幅な増加。次世代の医師の育成のために州で2校目となるメディカルスクールの設置

・12歳までの子どもを対象に授業前と放課後に手頃な料金で保育を提供

・ウエストコースト・エクスプレスをチリワック市まで延伸

・複数の依存症や精神疾患、脳損傷を持つ人へのインボランタリー・ケア(非自発的な治療)施設の開設

 このほか、イービー党首は、今年度、来年度と赤字予算が続く中で、均衡予算を目指すとしている。しかし、具体的な時期については述べていない。

(記事 編集部)

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