BC保守党が選挙公約発表、減税を約束

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州議会選挙に向けて10月15日、BC保守党ジョン・ラスタッド党首が選挙公約を発表した。BCグリーン党、BC新民主党(BCNDP)からは1週間以上も遅れ、19日に迫った投票日のわずか4日前となった。

 ビジネスや家計の負担軽減策として、住宅費用のうち1カ月最大1,500ドルを所得税から控除する「ラスタッド・リベート」や、中古車の州税撤廃、炭素税の廃止、中小企業減税など、減税策が盛り込まれた。

 さらにサレー市に子ども病院新設、サレー・ニュートン間のスカイトレイン建設などメトロバンクーバーの公共工事や、州内陸部の架橋や高速道路改修工事など、大規模プロジェクトを掲げている。ただ明確なタイムラインや費用は盛り込んでいない。

 同党は、2年間で年間約23億ドルの支出増、2027年までに負債額は約110億ドルと試算している。3党の中では最も多い。

 しかしラスタッド党首は保守党2期目には均衡予算に転じるとしている。支出と負債の増加は、2030年までの年間104億ドルの収入増で賄えるという。これは年成長率5.4パーセントという予測に基づいたもので、BCNDPの3.1パーセントよりも高い数字となっている。両党とも金融機関などの約2.0%より大幅に高い予測となっている。

 財政以外にも社会安全策として、重犯や凶悪犯罪者の取り締まり、自身の生存への判断が不可能な依存症患者に対する強制的な治療、ホームレスによるテント・シティの撤去を約束。

 さらにNDP政権による「効果を上げていないプロジェクト」を見直し、教育関連ではグレード10~12への州の統一試験provincial examの復活やSOGI123の廃止などを盛り込んでいる。

(記事 編集部)

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