BC州議会選挙19日投開票、NDPと保守党が最後まで激戦

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の州議会議員選挙の投開票がいよいよ19日に迫った。3期連続政権を目指すBC新民主党(BCNDP)と初の政権奪取を狙うBC保守党の一騎打ちとなっている。

 最近のBC州は、BCNDPとBC自由党が2大政党として政権交代をしてきた。そこに少数だがBCグリーン党が第3政党として食い込む形だ。

 しかし、自由党はケビン・ファルコン党首がBCユナイテッドと名称を変え、消滅。さらにファルコン党首は今夏に保守党を支持するとして今選挙に候補者を出さないことを発表し、BCユナイテッドも事実上消滅した。そこで保守派の受け皿として、またNDPからの政権交代を望む有権者の投票先として保守党が急浮上した。

 保守党の前回の得票率はわずか2%。ところが現在は、世論調査会社イプソスが10月18日に発表した支持率によると、NDP44%、保守党42%、グリーン党11%となっている。党首支持率では、イービー党首が34%、ラスタッド党首29%、ソニア・ファーステノー党首(BCグリーン党)が13%。

 投開票日前日になってもすでにだれに投票するかを決めている有権者では予測できず、結果は無党派の19日の投票にかかっている。

 予測される可能性としては、NDPの少数派政権、もしくは、保守党の少数派政権。そこにグリーン党、もしくは無党派議員が少数議席で議会の決定権を握るという構図だ。どちらかの党が過半数は取るのは難しいと予測されている。

 BC州内で最も人口が多いメトロバンクーバー、そしてビクトリアエリアは、あいにくの大雨の予報で、天気がどのように投票に影響するかも注視されている。すでに投票を済ませた期日前投票数は史上最多を記録しているという。

 投票締め切りは午後8時。開票結果は19日、各報道機関が一斉に生中継する。

(記事 編集部)

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