ジャスティン・トルドー首相は10月24日、新規永住者の受け入れ数を大幅に縮小すると発表した。
当初の予定では、2025年と2026年にそれぞれ50万人の受け入れを目標としていたが、首相は会見で新型コロナウイルス禍後の不安定期にこの数字は「必要な労働力と人口増加維持のバランスが取れていない」と認めた。今回の発表によると、新規永住権者受け入れ数は2025年に395,000人、2026人に38万人、2027年に365,000人となる。
背景には自由党政権の移民政策への批判がある。移民人口増加による住宅不足問題と物価高騰への懸念だ。
さらに連邦政府は、一時滞在者に優先的に永住権を取得させる計画で、永住権所得枠の40%を一時滞在者が占めると予測している。会見に同席したマーク・ミラー移民大臣は、他国から新たに来る移民より、すでにカナダ国内に居住し、新たなヘルスケアやソーシャルサービスを必要としない、スキルを持った若い労働者を受け入れる方が理にかなっていると述べた。
総人口における一時滞在者(臨時外国人労働者や留学生を含む)数の割合は今年7月の時点で7.2%、この先2年は5%に減らす予定で、非永住権者は2025年に445,901人、2026年には445,662人減少し、2027年には17,439人の増加に転じると政府は試算している。
(記事 編集部)
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