初代スカイトレイン車両「マーク1」の「リタイアメント・プラン」を募集

白地に赤と青のシンプルな車両デザインが特長のスカイトレイン「マーク1」。撮影 日加トゥデイ。
白地に赤と青のシンプルな車両デザインが特長のスカイトレイン「マーク1」。撮影 日加トゥデイ。

 初代スカイトレインの車両「マーク1」約150台がまもなく引退を迎えるのを機に、メトロバンクーバーの公共交通機関を運営するトランスリンクが「マーク1」車両の「革新的なリタイアメント・プラン」を募集している。

 白地に赤と青を配したデザインのマーク1は、1986年にバンクーバーで開催されたバンクーバー国際交通博覧会(Expo’86)に合わせて登場したバンクーバー初の高速交通システム、スカイトレインの車両。以来、約40年に渡りメトロバンクーバー市民の足として数百万人に利用されてきた。しかし、この80年代を彷彿とさせる車両もこの先数年で役目を終え、2027年までに新たな車両「マーク5」が後を継ぐ予定となっている。

 そこで「次の人生」としてトランスリンクが現在マーク1の再定住先と再利用案を募っている。企業、団体、個人は問わない。いくつかの車両はすでにプロダクション会社が購入済みで、将来テレビ番組に使われる予定だという。トランスリンクは他のプロジェクト案として、鉄道マニアの個人利用や地域の博物館による展示などが考えられるとして応募を呼び掛けている。

 トランスリンクに確認したところ、広報テオ・ダイアコウ氏によると海外からでも再利用案の提出は可能とのこと。

 マーク1の購入希望者は再利用案をオンラインフォームから申請できる。購入する場合、メトロバンクーバーにある車庫からの移動費や修理代、再利用案にともなう費用は自己負担。申し込みは今年の12月6日まで。ただ、その後も車両が引退する際には申請が再開される。

(記事 編集部)

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