ハリソン・ホットスプリングスの野湯を破壊、州政府が調査へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の温泉リゾート、ハリソン・ホットスプリングスの野湯が破壊された事件について11月7日、州政府が調査に乗り出すことが分かった。カナディアンプレスが伝えた。

 バンクーバー市から車で東に約2時間のところにありバンクーバー市民も訪れる人気のスポット。特にハリソン・レイクのすぐ近くにある野湯はホーボー・ホットスプリングスと呼ばれ、無料で利用できる野湯として地元の人に親しまれていた。

しかし複数のメディアが伝えたところによると、10月22日に突然温泉が土や岩で埋められた状態だったという。

 野湯は州政府の管轄であるため手を加えるには許可が必要だという。今年5月、州政府の水源・土地・資源管理省は、ハリソン・ホットスプリングス村が申請した野湯の整備を許可していたが、それ以降に申請はなく、埋め立てについて許可は与えられていないという。

 ハリソン・ホットスプリングス村フレッド・タレン村長は、今回の埋め立ては村とは一切関係がないとした上で、最近リゾートの関係者と会った時の話として、整備されているホーボー・ホットスプリングが、リゾートが所有する温泉水を汲み上げる施設と隣接していることに懸念を示していたと語っている。

 また地元先住民も今回の件に対して懸念を示していると伝えている。

(記事 編集部)

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