ジャスティン・トルドー首相は11月21日、ホリデーシーズンの到来を前に物価高にあえぐ国民に向けた支援策を2つ発表した。
ひとつは「GST/HSTホリデー」という免税措置。連邦政府がかける消費税GST(Good & Service Tax)5%、もしくはHST(Harmonized Sales Tax:連邦と州の消費税を合わせた税制で州により税率は異なる)が特定の商品に限り免税となる。12月14日から来年2月15日までの期間限定。対象項目は以下の通り。
- 調理済み食品:ベジタブルトレー、サラダ、サンドイッチなど
- レストランのメニュー:店内飲食、テイクアウト、デリバリーいずれも対象
- 菓子類:チップス、キャンディーなど
- アルコール飲料:ビール、ワイン、サイダーなど
- 子ども用衣料、靴、カーシート、おむつ
- 子ども用玩具
- 本、新聞(紙)、パズル
- クリスマス・ツリー
これによりカナダ国内では全ての食料がGSTなしとなる。政府の試算によると、対象商品を2,000ドル購入した場合、約100ドルの節約になるという。政府は「GST/HSTホリデー」に160億ドルを見込んでいる。
もうひとつは「ワーキング・カナディアンズ・リベート」と称する250ドルの支援。2023年の労働収入が15万ドル以下の国民が対象で、約1870万人が2025年春頃に受け取れる予定。この「リベート」には46億8,000万ドルを見積もっている。
(記事 編集部)
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