氷点下20度の中を50日間行方不明のハイカーが自力で生還

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州北部で、雪の中を50日間も行方不明となっていたハイカーが奇跡的に生還した。

 サム・ベナスティックさん(20歳)は10月7日、1人でフォート・セント・ジョンから北西約250キロメートルにあるレッドファーン・ケイリー州立公園に向かった。10日間のキャンプの後、10月17日に帰宅する予定だったが戻ってこなかったため、家族が警察に届け出た。

 ボランティア120人に加え、警察犬やヘリコプターによる捜索が行われたが、ベナスティックさんの行方は全く分からなかった。現地の気温は氷点下20度以下で積雪もあり、生存が危ぶまれていた。

 事態が急転したのは11月27日。同公園近くで仕事に向かっていた男性2人が、ベナスティックさんを発見した。RCMPによると、ベナスティックさんは車で数日間過ごした後、山沿いのクリークまで歩いて行き、そこで10〜15日間キャンプをしたという。その後、乾いた川岸にシェルターを作りながら谷を下り、公園近くのトレイルで通りかかった車に助けを求めて救助された。

(記事 編集部)

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