ロードキャンプ(高速道路建設キャンプ地):日系カナダ人物語

 連邦政府は内閣条例によりブリティッシュ・コロンビア(BC)州、アルバータ州、オンタリオ州に道路建設キャンプ(ロードキャンプ)設置を1942年2月に決定した。

 設置されたキャンプは、BC州に3カ所、ホープ‐プリンストン、レベルストーク-シカモス、ブルーリバー‐イエローヘッド、オンタリオ州に1カ所、ジャックフィッシュ‐シュレイバー。BC州の3カ所が安全保障上最優先とされた。

 これらの3カ所のロードキャンプにBC州沿岸部から強制移動させられた日系カナダ人男性が送られた。

ホーププリンストン・ロードキャンプ

Tashme

 ホープ‐プリンストン・ロードキャンプ は、ホープとプリンストンを結ぶ133キロメートルの道路建設のために設置されたキャンプ。

 BC州に設置された3カ所のロードキャンプの中では最も「制限区域」に近く、日系人男性の家族は近くのタシメ収容所で生活していた。

レベルストークシカモス・ロードキャンプ

 レベルストーク- シカモス・ロードキャンプは、レベルストークからシカモスまでのハイウェイ建設のために設けられたキャンプ。

 日系人男性約500人が送られた。2年4カ月間でレベルストークから西へ44.5マイル(約71.6キロ)にわたるトランスカナダハイウェイの整備、改良、再建に従事した。

ブルーリバー‐イエローヘッド・ロードキャンプ

 ブルーリバー‐イエローヘッド・ロードキャンプはアルバータ州に近く、1942年2月から始まりBC州とアルバータ州を繋ぐハイウェイの建設を目的としていた。

 1942年のピーク時には約1,500人の日系人労働者が働いていたが、1946年5月には35人しかいなかった。

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