カナダde着物
第66話
*四季折々の着物と歩んだ一年*
今年も残すところわずかとなり、年末のご挨拶を申し上げる時期がやってまいりました。
今年一年、皆さまにとってどんな年だったでしょうか。
世界各地で起こる悲しい出来事が耳に入る中でも、私たちの日常は続いています。紛争や災害、経済的困難、環境問題など、私たちの生活に直接的な影響がなくとも、他の人々の苦しみに心を痛めることがあります。
そのような時、私たち一人一人ができることは限られているかもしれませんが、小さな力でも集まれば大きな変化を生むことを忘れないでおきたいものです。
こうして年末に振り返ると、どんな小さな出来事も大切な一部分であることに気づかされます。
また、日常の中で優しさや思いやりを大切にすることで、周りの人々の支えとなり、少しでも希望の光を灯すことができるかもしれません。
*今日の着物*Today’s Kimono
「四季折々の着物と共に歩んだ一年」
今年も四季折々の行事やお茶会を通じて、カナダで着物を存分に楽しむことができました。
これも、隣組さまや日系センターさまでのバザーで着物や小物を購入したり「和の学校@東漸寺」にお越しいただいた皆様との交流の中で着付けを学び、楽しむことができたおかげです。
また、着物好きが集まる場所をご提供くださった東漸寺さまに心から感謝しております。
2024年の終わりに、私の着物生活を振り返ると、フィルム撮影や着付けの仕事を通じて多くのことを学び、着物を通じてさまざまなコミュニティや人々と触れ合うことができたことを実感しています。
伝統を尊重しながら進化し続ける着物は、これからも世界中で愛される文化遺産であり続けるでしょう。未来に向けて、着物がどのように進化し、広がっていくのか、私たちもその成長を見守り続けたいと思います。
*今年の最後のご挨拶*The last Greeting for the end of the year
来年は蛇年ですね。
蛇は脱皮を繰り返す生き物としても知られています。
脱皮は古いものを捨て、新しいものを迎え入れる象徴とも言われていますので、来年はさらに柔軟に、そして力強く新しい挑戦に取り組んでいける年になることを願っています。
どうか新しい年が、皆様にとってさらなる飛躍の年となり、健康で幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
コナともこ
「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから。
コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。
年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。
*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。
カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。
和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
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東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/
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