BC保守党は1月8日、昨年10月に実施されたブリティッシュ・コロンビア(BC)州州議員選挙で複数の「不法行為」があったとして、独立機関による審査を要求すると発表した。ジョン・ラスタッド党首はBC選挙管理委員会に不服申立てをしたとことを明らかにした。
選挙直後には集計過程を信頼し選挙結果を受け入れるとしていたBC保守党が、一転主張を変更した。特にBC新民主党(BCNDP)ゲイリー・ベグ候補が、22票という僅差でBC保守党ホンビア・シング・ランダワ候補を上回ったサレー‐ギルフォード選挙区について抗議の声を上げている。
BC保守党が投票過程や管理委員会の報告を見直した結果、同選挙区では同じ人が2回投票したり、選挙管理委員会に登録した住所に居住していない人が投票したり、郵送投票に第三者が関与したりした疑いがあるという。
ランダワ氏は、同選挙区内のケア施設で第三者が入居者に郵送用の投票用紙の書き方を教えたり、頼まれていない郵送用の投票キットを渡したりしたと話している。当該施設のオーナー兼マネージャーはCBCニュース電子版の取材に対し、保守党の主張に「ショックを受けた」と関与を否定している。ランダワ氏はベグ議員の当選を無効にするよう個人として署名を集めBC州最高裁に提出すると話している。
州議員選挙の結果は接戦で、BCNDPが1議席差で過半数47議席(全93議席)を獲得、なんとか政権を維持した。選挙結果については、集計されていない投票用紙の箱が見つかったり、最終結果までに約3週間かかったりと選挙管理委員会の対応が批判された。BCNDPは全ての政党からなる委員会で選挙管理委員会の集計を見直すことを提案している。
(記事 編集部)
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