ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー島ビクトリア市沿岸で、シャチの母親が2週間以上も死んだ子どもを運んでいるのが見つかった。
鯨類研究センターによると、この母親はタフレクア(J35)と名付けられたメスのシャチ。J35のメスの赤ちゃんは昨年12月21日に目撃されたが、12月31日ごろに死亡したとみられる。しかし今年1月1日、J35が赤ちゃんの死骸を頭の上に乗せて泳いでいるのが発見された。
J35は1月10日にも目撃されたが、その時も死骸を運んでいた。バンクーバー島とアメリカ・ワシントン州のサン・ジョアン島の間にいた所属する群れの近くにいたという。
J35は2018年にも同じように死んだ赤ちゃんを運んでいるのが発見されている。その時は17日間も赤ちゃんと共にいたことが確認されており、そのニュースは世界中で話題となった。
研究者はJ35の行動は悲しみの表れと見ている。J35はこれまでに記録されている4頭の赤ちゃんのうち2頭を亡くしたことになるという。赤ちゃんを運ぶには多大なエネルギーが必要なためJ35の健康状態も懸念されている。
(記事 編集部)
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