複数ブランドの卵をリコール、サルモネラ汚染の可能性

対象商品の一例。カナダ食品検査庁ウェブサイトより。
対象商品の一例。カナダ食品検査庁ウェブサイトより。

 カナダ食品検査庁(CFIA)は1月18日、サルモネラ菌汚染の可能性があるとして卵のリコールを発表した。20日には情報を更新した。

 対象となるブランドは、Compliments、Foremost、Golden Valley Eggs、IGA、no name、None、Western Family。賞味期限やコードなどで対象商品を見分ける。ブリティッシュ・コロンビア、マニトバ、オンタリオの各州で販売されているが、他の州や準州でも流通している可能性があるという。

 CFIAは家にある卵のケースをチェックしてリコール対象でないことを確かめるよう呼び掛けている。CFIAのウェブサイトに対象商品のリストがあるほか、フェイスブックページにはチェックの手順が掲載されている。また、すでに購入している場合は廃棄するか購入した店舗に返品し、食べないようにと警告している。

賞味期限とロット番号の確認の仕方。カナダ食品検査庁フェイスブックより。
賞味期限とロット番号の確認の仕方。カナダ食品検査庁フェイスブックより。

 同庁によると、サルモネラ菌が混入した食品は見た目やにおいに異常がなくても、人体に悪影響を及ぼすという。感染すると、健康な人の場合、発熱や頭痛、嘔吐、吐き気、腹痛、下痢などの短期的な症状が表れる。子どもや妊婦、高齢者、免疫機能が低下している人が感染すると、重症化したり、場合によっては死に至ることもあるという。カナダ保健省は、サルモネラ菌の感染症状は通常摂取から6〜72時間後に表れると説明している。

 今回のリコールはテスト結果に基づくもので、リコールされた卵による感染者は今のところ報告されていない。もし、これらの卵をすでに食べて症状が出ている場合は、医療機関を受診するよう勧めている。

 2023年にはカンタロープが原因とみられるサルモネラ菌汚染で死亡者が出ている。

カナダ食品検査庁ウェブサイト:https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/certain-brands-shell-eggs-recalled-due-salmonella

(記事 編集部)

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