カナダ国境サービス庁(CBSA)は1月27日、パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)でのアメリカからカナダへの入国を許可しないと発表した。
PCTは、メキシコからアメリカのカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州を通り、カナダへと至るトレイル。全長4,265キロメートルのうち大部分はアメリカ国内だが、最後の13キロはカナダのブリティッシュ・コロンビア(BC)州南部E.C.マニング州立公園内にある。
これまでは、ハイカーは事前に入国許可を取得することで、そのままトレイルを進んで国境を超えることができた。しかし今後は一度トレイルを離れ、定められた国境ゲートからカナダに入国しなければならない。PCTに最も近い国境ゲートはBC州アボツフォードとオソヨースだが、どちらもトレイルから約100キロも離れている。
CBSAによると、この変更はアメリカ税関・国境取締局(CBP)の方針に沿ったもので、同局はトレイル経由でのアメリカ入国を禁止している。パシフィック・クレスト・トレイル・アソシエーションは、ウェブサイトで「大変残念だ」としつつも法を遵守するようハイカーに呼び掛けている。
PCTは、2012年に出版されたシェリル・ストレイドの体験記「Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail」で注目を集めた。同作は後にリース・ウィザースプーン主演で映画化された。
(記事 編集部)
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