戦闘で障害を負った傷痍(しょうい)軍人のための国際的なスポーツ大会「インビクタス・ゲーム」の開会式が2月8日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市のBCプレースで行われ、9日間に及ぶ熱い戦いの幕が開けた。
インビクタスはイギリスのハリー王子が2014年に創設した大会で今年は第7回となる。カナダで開催されるのは2回目で、バンクーバー市とウィスラー市に集まった23カ国約550人のアスリートが火花を散らす。
座位バレーボール、車いすラグビー、車いすバスケットボールなどのほか、今回は初めて冬季スポーツが行われ、スケルトン、スキー、車いすカーリングなどが実施される。

開会式は地元先住民のウェルカム・パフォーマンスで幕を開けた。今大会は先住民との共催で「カナダの先住民と癒やしの旅を共有する」ことを掲げている。続いて、海を表す青い布と空中に浮かぶイルカや鯨のバルーンに迎えられて、選手たちが入場した。
式典には多くのミュージシャンも出演。トップを飾ったのはBC州ビクトリア市出身のネリー・ファータドさん。ほかにも、ケイティ・ペリーさんや人気バンド、コールドプレイのクリス・マーティンさんなどがステージを飾った。

開会式の最後にはハリー王子がステージに登場。インビクタス創設の経緯を振り返るとともに、選手たちに「あなたたちの勇敢さを世界に見せてください」と語った。

2025年インビクタス・ゲームスは2月16日まで。ロジャーズ・アリーナで行われる閉会式には、カントリー・シンガーのジェリー・ロールさんやカナダのロックバンド、ベアネイキッド・レディーズなどが出演する。
(記事 編集部)
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